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鈴木 ななみ |
総務省 統計局 統計調査部 消費統計課 物価統計室
令和2年採用 総合職(数理科学・物理・地球科学) |
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◇ 学生時代の専攻分野は? |
物理学
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◇ 志望動機は? |
学生時代から社会の役に立つ仕事に就きたいと国家公務員を志望していたところ、総務省が国の基本的かつ重要な統計の作成や政府横断的な統計の整備などを所管していることを知りました。政府統計は合理的な意思決定を行うための基盤となる情報であり、その統計行政の中心であるという点で総務省に魅力を感じました。
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◇ 採用後の経歴は? |
1年目は、幅広い産業における企業の売上高や費用内訳といった活動実態を把握する経済構造実態調査の担当として、統計の作成や公表に関する業務を行っていました。
その後、政府統計に関する法令の担当として、制度面から統計行政に携わりました。
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◇ 日々の仕事の様子は? |
現在は、消費者物価指数(CPI)の作成や公表などの業務を行っています。CPIは「経済の体温計」とも呼ばれており、物価の変動を把握する指標として特に注目度の高い統計です。毎月の公表業務に加えて、統計の作成方法などに関する外部からの問合せに対応したり、測定精度の維持向上のための検討を進めたりしています。
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◇ 専門性はどのように活かされていますか? |
理論(抽象)と現象(具体)を行き来する頭の使い方は、行政官の仕事の中でも活きています。また、統計調査の設計で統計理論の理解が必要になったり、調査結果の分析や試算を行ったりと、数字・数式が身近にある業務が多いので、その点でもバックグラウンドが強みになっていると感じます。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐は? |
経済構造実態調査は比較的新しい調査で、大規模な統計調査がダイナミックに改善されていく過程に関与できたことは、とても貴重な経験だったと思います。また、担当している統計が報道などで取り上げられているのを見たときには、社会で注目されていることを実感します。
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◇ 自己の成長を実感したエピソードは? |
異動の度に業務内容が大きく変わるので、その都度、業務内容や周辺知識の勉強が必要になります。異動直後は知らないことばかりでしたが、別部署の同期との雑談で自分の仕事を簡潔に説明できたときなど、日々の業務で得た知識がきちんと定着していると感じる機会が増えてきました。
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◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
柔軟な働き方ができる仕組みが充実しており、その日の予定に合わせてテレワークを活用することもあります。週末には趣味のバスケットボール観戦で現地まで遠征するなど、仕事とプライベートでメリハリのある日々を過ごすことができています。
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◇ 今後関わっていきたい政策課題などは? |
政府統計の整備や利活用の推進に加えて、統計行政に限らない幅広い分野で制度設計や施策の立案に携わってみたいと考えています。
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(令和4年12月) |