|
田代祐太 |
金融庁 総合政策局 リスク分析総括課 情報・分析室 係員
平成29年採用 一般職(電気・電子・情報) |
|
◇ 学生時代の専攻分野は? |
電気電子情報工学
|
◇ 志望動機は? |
官庁訪問をしていた当時、Fintechや仮想通貨という『IT×金融』に関する新しい言葉が次々と世の中に出てきており、PASMOやクレジットカード等、気づいた時にはいつの間にか生活に欠かせない金融サービスにこれらがなるのではないかと思い金融の世界に興味を持ちました。大学時代に専攻していた情報分野を活かし、今後の金融技術の発展を監督するとともに、よりよい行政サービスの実現に貢献できるのではないかと思い金融庁を志望しました。
|
◇ 採用後の経歴は? |
入庁後初めて配属された部署は、金融機関から財務データ等の情報を受け付けデータベース化し、データ検索や分析を実施するシステムの運用・保守業務を担当し、データの利活用や分析方法、セキュリティの維持管理等を学びました。
2年目には金融庁のIT戦略・企画立案を実施する部署でITガバナンス・データガバナンスの強化や、効率的なIT投資を実現するために情報システムの予算見直し等を担当しました。
3年目の現在は全国の金融機関のモニタリングを実施するためのデータ作成を担当する部署で、1年目に担当していたシステムの今後の在り方や現行システムの問題点や改善点等についてデータを収集・加工・分析するユーザ目線での企画立案を担当しています。
|
◇ 日々の仕事の様子は? |
既存のシステムの機能を全て洗出し、システム更改後もそれらの機能を活用することが有効であるかの現状の見直しと併せて、金融機関から徴求しているデータ形式を変更した際の影響調査を確認する実証実験を行っています。現在のモニタリングでは金融機関とデータに基づいた深度ある対話ができていないと考えているため、どれくらい詳細なデータをもらうのかや分析に必要となる情報の取捨選択を行っています。
システム更改後にモニタリングを高度化させていくためにもバックデータの作成の効率化や金融機関側で報告する財務データ作成の負担軽減、金融庁とデータをやり取りする際の情報漏えいリスクの対策等、検討する事項が多岐にわたっていますが、一つ一つ解決していくために、金融庁内外問わず有識者との意見交換会や金融機関への出張や打合せは多く、より良いシステムの実現に向けて日々試行錯誤の検討をしているところです。
|
◇ 専門性はどのように活かされていますか? |
情報系を専攻していたことから日々最新のIT技術等の情報を収集をする習慣があったので、常にアンテナを立てて業務関係の情報収集を行い、円滑に業務を遂行できている点で活かされていると感じます。
|
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は? |
多くのITソリューションベンダーや金融機関、監査法人等から最先端の技術や将来の展望等について議論することで世の中のトレンドや各者の思想や戦略等の情報を聞くことは面白みがあり、今後の金融庁について期待されていることを実感でき、やり甲斐を感じます。加えて、それらの技術を使用することで、自組織の中ではどのように活用することができるのかを考え、また、国民のニーズをより多く実現するためによりよい方法を検討していくことができるのも面白みを感じます。
|
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? |
単に資料作成やデータ分析をするのではなく、作成した資料が今後どのように使われるのかを俯瞰的に考え、分析した結果が関係各所へどれくらい影響が出るのか等を考えて行動する癖がついたのは学生時代に比べて大きく成長していると思います。
|
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
有給が比較的取りやすく、休日は気分転換に趣味の一眼レフを片手に旅行しています。
また、長期の休暇も取りやすいため年に1回は海外で羽をのばしてリフレッシュしています。
|
(令和2年3月) |