このほかの人事グループに所属する旧Ⅱ種・Ⅲ種等採用職員の人事管理については、概して採用当初に配属された部局や機関を中心として人事配置が行われている。これまでの昇進実態をみると、府省、部局・機関によって昇進ペースは様々であり、人事グループ内での能力・人物評価に基づく選抜を経て、管区機関の課長や府県単位機関の長を始め地方出先機関の管理職の多くには、これらの人事グループの職員から選抜された職員が就いている。
国家公務員の人事管理においては、旧Ⅰ種採用事務系職員や旧Ⅰ種採用技術系職員の人事管理とともに、大多数を占める旧Ⅱ種・Ⅲ種等採用職員の所属する人事グループにおける全般的な人材確保や育成・選抜などが適切に行われることが極めて重要な課題であるが、本報告のテーマに照らし、幹部職員等の育成・選抜システムの見直しに関連して記述することとしたい(後述)。