第1編 人事行政

第2部 令和5年度業務状況

第1章 職員の任免

第3節 任用状況等

1 令和5年度における採用状況

職員の採用は、公開平等の競争試験によることが原則である。採用試験に合格した者は、採用試験ごとに作成される採用候補者名簿(以下「名簿」という。)に記載される。採用に当たっては、人事院が、任命権者の求めに応じ、名簿を示し、各府省等の任命権者は、名簿に記載された者の中から面接を行い、その結果を考慮して採用(以下「試験採用」という。)することとなる。令和5年度中の名簿からの採用は、その大半が令和4年度に実施した採用試験の結果に基づき作成された名簿から行われている。

他方、係員の官職以外の官職、教育職、医療職のように採用試験を実施していない官職及び原則として競争試験により採用することとされている官職のうち特別な知識、技術等を必要とする官職等については、競争試験以外の能力の実証に基づく試験の方法である選考による採用(以下「選考採用」という。)が行われている。

(1)採用候補者名簿からの採用

ア 総合職試験名簿からの採用状況

総合職試験(院卒者試験)及び総合職試験(大卒程度試験)の名簿(以下「総合職試験名簿」という。)からの令和5年度の採用者数は775人となっており、令和4年度における総合職試験名簿からの採用者数と比べると60人増加している(表1-3、表1-4、資料1-19-1、資料1-19-2)。

採用候補者名簿からの採用等の状況
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国家公務員採用総合職試験の年度別、学歴別の合格者数及び採用者数
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イ 一般職試験名簿からの採用状況

一般職試験(大卒程度試験)名簿からの令和5年度の採用者数は3,512人となっており、令和4年度における一般職試験(大卒程度試験)名簿からの採用者数と比べると66人増加している(表1-3)

また、2022年度一般職試験(高卒者試験)名簿からの採用者数は1,525人であり、2021年度一般職試験(高卒者試験)名簿からの採用者数と比べると126人増加している(表1-3)

(2)総合職試験相当の試験又は一般職試験相当の試験による採用

特許庁で採用する意匠学や農林水産省及び厚生労働省で採用する獣医学等の専門的知識又は技術を必要とする官職については、採用予定数が少ないこと等から採用試験は行っていないが、選考の一形態として総合職試験相当の試験又は一般職試験相当の試験を行っている。試験の内容及び方法は、総合職試験又は一般職試験とほぼ同様であり、人事院は、基礎能力試験問題の提供、専門試験問題の作成指導等の援助を行っている。

令和5年度においては、総合職試験(院卒者試験)相当の試験として獣医学区分、総合職試験(大卒程度試験)相当の試験として意匠学区分、一般職試験(大卒程度試験)相当の試験として畜産、水産、船舶工学及び原子力工学の4 区分について実施した(資料1-20-1)。

なお、令和4年度に実施した総合職試験(院卒者試験)相当の試験により採用された者は21人、総合職試験(大卒程度試験)相当の試験により採用された者は3人、一般職試験(大卒程度試験)相当の試験により採用された者は48人となっている(資料1-20-2)。

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