第1編 人事行政

第2部 公務職場の魅力と課題を考える~国家公務員の意識調査データを通して~

第3章 調査結果から見た公務職場の魅力と課題~公務職場の魅力と活力を高めるために~

第1節 平成28年度調査との比較

今回の調査結果から見た公務職場の魅力や課題を整理するに当たって、まず、平成28年度調査との比較を見ることとする。

総平均値を算出した68の質問項目のうち、51の質問項目については平成28年度調査と同一の質問項目である。そこで、この51の質問項目について、平成28年度調査の対象である「行政職俸給表(一)が適用される職員のうち、本府省庁に勤務するもの」の平均値を算出したところ、上位10項目は表3-1のとおり、下位10項目は表3-2のとおりであった。

表3-1 行政職俸給表(一)が適用される職員のうち、本府省庁勤務者の平均値:上位10項目
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表3-2 行政職俸給表(一)が適用される職員のうち、本府省庁勤務者の平均値:下位10項目
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「行政職俸給表(一)が適用される職員のうち、本府省庁に勤務するもの」の平均値の上位10項目及び下位10項目について、横軸(属性計の総平均値3.51を起点)に今回調査の平均値を、縦軸に平成28年度調査との差をプロットすると、図3-1のとおりとなる。

図3-1 行政職俸給表(一)が適用される職員のうち、本府省庁勤務者の平均値:上位・下位10項目の平均値、平成28年度調査との差の関係図
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このように見ると、所属する組織や職場における国民・社会に対する奉仕・貢献に関するもの、ハラスメント防止に関するもの、法令やルールの理解や遵守に関するものは、おおむね肯定的な評価がなされており、また、平成28年度調査の時より平均値が高くなったものが多い。他方、人員配置や業務効率化といった働き方に関するもの、将来のキャリアや生活に関するものについては、おおむね否定的な評価がなされており、また、平成28年度調査の時より平均値が低くなったものが多い。

これらの項目については、「国民や社会への奉仕」、「コンプライアンス」、「働き方改革とワーク・ライフ・バランス」、「成長実感や将来イメージ」という枠組みで捉えることができ、この整理を念頭に、次節では、公務職場の魅力や課題、課題改善に向けた方策等について言及する。