第1編 人事行政

第2部 人材確保に向けた国家公務員採用試験の課題と今後の施策

第3章 就職活動を終えた学生を対象とする意識調査

第2節 調査結果

2 職業として国家公務員を選ばなかった理由

職業として国家公務員を選ばなかった理由について、5件法による平均値を算出したところ、表3-2のとおりとなった。

表3-2 職業として国家公務員を選ばなかった理由(5件法)の平均値
表3-2 職業として国家公務員を選ばなかった理由(5件法)の平均値のCSVファイルはこちら

全体の平均に注目すると、職業として国家公務員を選ばなかった理由として、「採用試験の勉強や準備が大変」(1.89)、「業務内容をこなすことが大変そう」(2.33)、「採用試験に合格しても必ずしも採用されないこと」(2.42)、「業務内容に魅力を感じなかった」(2.42)、「国会に関係した業務が大変そう」(2.43)、「出身大学が処遇に影響しそう」(2.43)が上位項目として挙げられる。国家公務員採用試験準備に対する負担感や勤務環境に対する負のイメージが強く影響している状況が窺える。

国家公務員への志望状況別に見ると、「国家公務員にはもともと関心がなかった」から「国家公務員採用試験の勉強をしていたが、やめた」までのグループにおいて、国家公務員採用試験に対する負担感を忌避理由とする傾向が強く表れている。

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