第1編 人事行政

第2部 人材確保に向けた国家公務員採用試験の課題と今後の施策

第3章 就職活動を終えた学生を対象とする意識調査

第2節 調査結果

4 最初に内々定を得た時期と第一志望先から内々定を得た時期

表3-4 最初に内々定を得た時期
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全体では、最初の内々定を得た時期は、「3月」、「4月」、「7月以降」に回答のピークが見られるものの、早期に内々定を得ている者もおり、4月までに64.8%の者が最初の内々定を得ている状況にある。特に「民間企業に就職」した者にあっては、71.9%が4月までに最初の内々定を得ている状況にある。

国家公務員への志望状況別に見ると、「国家公務員採用試験を申込したが、試験の途中で棄権した」から「国家公務員採用試験に合格して国家公務員に内定した」までのグループにおいては約1割の者が卒業・修了前年度の8月までに最初の内々定を得ている状況にある。国家公務員総合職志望者は、内々定を出す時期が早いとされる外資系コンサル等と併願する傾向が強いと言われており、こうしたことが背景にある可能性がある。

表3-5 第一志望先から内々定を得た時期
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第一志望先から内々定を得た時期については、4月までに40.2%が第一志望先から内々定を得ている状況にある。「民間企業に就職」した者にあっては、43.1%が4月までに第一志望先から内々定を得ている。

国家公務員への志望状況別に見ると、「国家公務員採用試験に合格して国家公務員に内定した」以外のグループでは、いずれも5月までに過半数が第一志望先から内々定を得ている状況にある。

これらの結果からは、国家公務員に関心を持っているグループも含めて多くの者が、国家公務員採用試験の最終合格者発表前に公務以外の第一志望先から内々定を得ている状況が窺える。

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