大学教職員に行ったヒアリングでは、一般職試験(大卒程度試験)については、主な併願先となっている地方自治体の採用試験と比べ試験科目が多いことが負担感を増しているのではないかとの意見があった。また、学生向け意識調査でも、採用試験の勉強・準備が大変であることを忌避理由として挙げる者が多かったことからも、学生の間で国家公務員採用試験の対策に要する負担をできるだけ軽減してほしいとの意向が強いと考えられる。
こうした状況を踏まえ、能力実証の観点に留意しつつ、地方自治体等と併願する志望者に対する間口を拡大するため、一般職試験(大卒程度試験)において専門試験を課さない試験区分を新たに設けることなどについて検討を行うこととする。