民間企業では、現在、改めて女性の登用等に積極的に取り組む動きが広がりをみせているが、民間企業の中には、以前から、管理職等への女性登用を含む女性の活躍推進に、積極的に取り組んできた企業もある。このような民間企業について、女性の活躍推進に取り組むこととなったきっかけや、各種の施策の考え方等を学ぶことは、国家公務員の更なる女性登用に向けた検討に資するものと考えられる。
このような観点から、今回、女性の活躍推進に積極的に取り組んでいると各方面で評価されている民間企業4社について、実地に調査・ヒアリングを行うとともに、各社の協力を得て、女性のフロントランナー(女性役員又は女性部長)へのインタビューを行った。これらの女性幹部は、おおむね、いずれも男女雇用機会均等法施行の前後に採用され、その後キャリアを積み重ね、各社の近年の女性の積極的な活躍推進という方針の下で登用されたという経歴を有している。