第1編 《人事行政》

【第3部】 平成28年度業務状況

第1章 職員の任免

第2節 採用試験

2 平成29年度採用試験の改善等

平成28年度に実施した採用試験の結果を踏まえ、更なる改善や各府省からの要望を検討した上で、平成29年2月に平成29年度国家公務員採用試験の施行計画を公表した。

平成29年度採用試験については、第1部で述べたとおり総合職試験(院卒者試験)及び総合職試験(大卒程度試験)の日程について、民間企業の採用活動時期の見直しの状況を踏まえ、第1次試験日以降の日程を1か月程度繰り上げることとしたほか、以下のとおり見直しを行った。

(1)海上保安学校新課程設置

海上保安学校においては、港湾内の船舶に対する管制業務を行う運用管制官を安定的に確保するため、運用管制官としての業務に必要な語学力や知識等を付与し、幅広い専門教育を行う新たな課程「管制課程」を、平成30年4月より設置することとなった。

このため、海上保安学校学生採用試験について、平成29年度から管制課程の学生を採用するための採用試験を行うため、新たに「管制課程」の区分試験を加えることとする規則の改正を行い(平成29年1月31日公布・施行、規則8-18(採用試験))、管制課程の学科試験の出題分野及び内容を定めることとする人事院公示の改正を行った(平成 29年1月31日公布・効力発生、平成23年人事院公示第16号)。

(2)試験地の見直し

一般職試験(社会人試験(係員級))の第1次試験地「鹿児島市」及び刑務官採用試験の第1次試験地「岐阜市」については、申込者数が少ないことから、利便性等を勘案した上で廃止することとした。

また、労働基準監督官採用試験の第1次試験地「盛岡市」、「さいたま市」及び「京都市」並びに第2次試験地「さいたま市」について、受験者の便宜等を考慮し追加することとした。

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