2020年度の就職活動中に企業説明会やセミナー等に参加した大学4年生及び大学院2年生に対する調査16では、企業説明会やセミナー等に最初に参加した時期については、45.1%が卒業・修了前年度の9月以前と回答しており、2016年度から一貫して上昇している。ピーク期についても、従来は多くの学生が卒業・修了前年度の3月と回答していたが、卒業・修了前年度の2月以前と回答する者の割合が2020年度には51.5%となっている。
また、採用面接(学生が採用面接と認識した企業との接触を含む。)を最初に受けた時期については、卒業・修了前年度の3月以降と回答した者が減少傾向にある一方で、卒業・修了前年度の2月以前と回答した者は年々増加している。ピーク期についても、卒業・修了前年度の3月以前と回答した者が年々増加している17。
こうした早期化の傾向は、学生が内々定を獲得する時期や就職活動を終了する時期にも表れている。卒業・修了前年度の3月以前に内々定を得ている学生は年々増加しており、2020年度は全体の28.7%であった18。また、別の調査によると、卒業・修了年度の5月末時点で就職活動を終了した学生の割合も増加傾向にあり、2021年度は31.4%であった19。