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第1編 《人事行政》

【第2部】女性国家公務員の採用・登用の拡大に向けて

第3章 諸外国における女性国家公務員の採用・登用の状況と課題

第5節 韓国

1 現状

(1)女性国家公務員の在職状況及び管理職員・幹部職員への登用状況等

教育公務員を除く国家公務員の在職者に占める女性の割合は、1999年には13.4%であったが、2012年には21.7%に増加している。

また、各省庁における課長級(4級)以上の管理職員・幹部職員に占める女性の割合は、2006年には5.4%であったが、2012年には9.3%に増加している。

なお、採用段階における女性の割合については、2004年以降、大卒程度・高卒程度の公開競争採用試験(以下「採用試験」という。)全体では、4割程度を保っている。このうち、幹部要員を採用するための5級(課長補佐級)試験では、行政・公安職で4~5割程度、技術職では2割程度、外務職では5~6割程度となっている。他方、一般職員を採用する大卒程度の7級(係員級)試験で3割程度、高卒程度の9級(係員級)試験では4割程度となっている。

(2)問題点・課題

公務員人事白書(2013年)によれば、全般的には、国家公務員に占める女性の割合は高まっているが、管理職員・幹部職員に占める女性の割合は依然として低いことから、女性の管理職員・幹部職員の一層の増加を図り、管理職員・幹部職員における性別の割合の不均衡を改善することが課題とされている。


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