女性の採用者を増加させるため、まずは優秀な女性が国家公務員採用試験を受験するよう働きかける必要がある。そのため、仕事の公共性、専門性などの国家公務員の仕事の魅力とともに、ワーク・ライフ・バランスなど女性が社会に出るときに不安を抱く点についての具体的な情報なども、各種イベントやパンフレット等を通じて繰り返し発信していくことが重要となる。
平成25年度からは、女子大学生に向けた啓発活動を拡充するため、大学に人事院職員及び開催大学の卒業生である現役の女性職員を派遣し、国家公務員の仕事の魅力や業務経験を在学生に伝える国家公務員ガイダンスを新たな試みとして開催し、初年度は都内の5女子大学において実施したところである。
今後も、各府省の協力を得つつ、こうした女性への重点的なリクルート活動を通じて、引き続き優秀な女性受験者の増加を図っていくことが重要である。
さらに、中期的な視点から女性の公務への誘致を考えるときには、政府全体として女子大学生や女子高校生に対して、将来の仕事との関連で法律や経済などの社会科学系や理工学系の学問に興味を持つよう働きかけ、公務や民間企業での事務や技術の業務を将来の職業の選択肢の一つとして考える者の数を増やすよう取り組むことが重要と考える。