コラム 人事院創立70周年記念事業について
人事院は、昭和23年に創立され、平成30年12月3日に創立70周年記念日を迎えた。平成30年中には、創立70周年を記念し、人事院ホームページにおいて記念ページの開設等を行ったほか、次のとおり国際講演会、記念論文の公募・表彰を行った。
人事院創立70周年記念国際講演会
大学の研究者を始めとする有識者や日本国内の日仏関係者、各府省の行政官などを対象とする国際講演会を平成30年12月18日に開催した。
講師として在日フランス大使館のジャン=バティスト・ルセック公使を招き、約100名の聴衆を対象に、フランス外務省における人事配置や昇進管理等の人事行政全般の現状、フランスの幹部公務員としてこれまで実際に関わってきた仕事等について講演いただいた。また、講演後に聴衆から、フランスにおける省庁間・官民間の人材の流動性、フランスのクオータ制等に関する質問が寄せられた。
講演会の様子
ルセック公使
人事院創立70周年記念論文
40歳未満の方を対象に、国家公務員制度や公務員人事管理をテーマとした「人事院創立70周年記念論文」の公募を行った。選考の結果、次に掲げる論文を最優秀賞(総裁賞)とし、平成30年12月3日に授賞式を行った。 この論文は、選考委員会において日本の国家公務員の給与制度を、ドイツの官吏制度との比較を通じて論じた独創的で貴重な論文であると評価された。
【最優秀賞(総裁賞)】
「国家公務員の給与決定制度に関する検討―ドイツにおける近時の動向を踏まえて―」
早津 裕貴氏(名古屋大学大学院法学研究科)
授賞式の様子