第1編 人事行政

第3部 令和4年度業務状況

第2章 人材の育成

第4節 テーマ別研修等

1 テーマ別研修

(1)評価・育成能力向上研修

各府省において評価者となる管理職員に、評価や面談に関する実践的な知識及び技法を修得させることを目的として、平成20年10月から評価・育成能力向上研修(平成28年度までは評価能力向上研修)を実施している。

令和4年度は、管理職員の評価・育成能力の向上に向けて各府省が実施する研修を支援するため、各府省の新任評価者を対象に、内閣人事局と連携し、令和4年10月からの制度改正の内容も踏まえた講義や面談に関するロールプレイ等を内容とする研修を実施した。実施状況は、表2-10のとおりである。

評価・育成能力向上研修(ロールプレイ編)の実施状況
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(2)パーソネル・マネジメント・セミナー

部下の能力発揮等の向上に取り組む際に管理職員として心得ておくべきポイント等を確認し、また、参加者同士の経験の共有や意見交換を通じて相互に啓発し合う機会を提供することにより、各府省の人材育成への取組を促進・支援することを目的として、平成22年度から管理職員を対象にパーソネル・マネジメント・セミナーを実施している。

令和4年度は、オンラインで実施し、実施状況は、表2-11のとおりである。

パーソネル・マネジメント・セミナーの実施状況
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(3)女性職員登用推進セミナー

女性職員登用推進施策の一環として、各府省において女性職員の登用を阻害する要因を見直し、女性職員登用のための環境を整備するため、各職場における人事管理・人材育成の責任を有する管理職員を対象に、本院及び各地方事務局(所)において、平成26年度から女性職員登用推進セミナーを実施している。

令和4年度は、主にオンラインで実施し、人事担当課長等を対象に、有識者の講演や意見交換を行い、計9回で延べ314人が受講した。

(4)実務経験採用者研修

民間企業からの中途採用者等を対象に、「国民全体の奉仕者」として求められる服務規律に関する知識や公務員としての倫理感のかん養を図ること等を目的として、平成14年度から実務経験採用者研修を実施している。

令和4年度は、主なカリキュラムのうち、国家公務員としての服務規律や倫理、基本的な国家公務員制度について、講義形式の研修からeラーニングによる自習に変更することとし、教材を作成して受講生及び各府省に提供した。受講生を集めて実施する研修については、先輩職員の経験談を聞く、実務経験採用者どうしの意見交換など、交流に重点を置くカリキュラムとするとともに、年1回を2回に増やしてオンライン・会場で1回ずつ実施し、本院において計93人が受講した。

(5)女性職員を対象とした研修

公務における女性職員の登用拡大を促進するため、各府省合同の研修を通じた相互啓発等による能力伸長と、マネジメント能力開発や人的ネットワーク形成の機会の付与を目的として、平成13年度から女性職員を対象としたキャリアアップ研修を実施している。

令和4年度は主にオンラインで実施し、実施状況は、表2-12のとおりである。本院においては、職員の自律的なキャリア形成を支援する観点から、今後のキャリア形成の見通しを日常の業務と関連付けて考えさせるカリキュラムとした。また、研修の4か月後に実施したフォローアップ・セッションにおいては、研修効果を高める観点から直属の上司等に対し、女性職員を部下に持つ上司の心構えや行うべき行動、性別や家庭の事情などに係る無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)等についての講義の聴講・意見交換をオンラインで実施したところ、9割以上の上司等が参加した。

女性職員を対象とした研修の実施状況
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(6)メンター養成研修

各府省における「メンター制度(人事当局の一定の関与の下、先輩職員が後輩職員の申出等を受けて助言等の支援を行う仕組み)」実施支援の一環として、メンターとなることが予定されている職員を対象に、職場におけるメンター、メンタリングに関する基本的な知識とコミュニケーション・スキルを習得させることを目的に、平成18年度からメンター養成研修を実施している。

令和4年度は、主にオンラインで実施し、実施状況は、表2-13のとおりである。

メンター養成研修の実施状況
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(7)幹部に対する役割認識の徹底のための研修

昨今、公務員に対する信頼が損なわれる事態が生じたことに鑑み、職員の模範となるべき幹部職員を対象として、全体の奉仕者としての公務員の役割を再認識してもらうための研修を実施している。令和4年度は、新任局長級職員を対象として、組織マネジメントの重要性に係る意識啓発に重点を置いた研修を、主にオンラインで実施し、計87人が参加した。

(8)幹部・管理職員ハラスメント防止研修

職員の模範となるべき幹部・管理職員を主な受講対象として、ハラスメント防止に向けて求められる役割や行動様式等について再認識させることを目的とした研修を実施している。

令和4年度は、オンラインで実施し、実施状況は、表2-14のとおりである。

幹部・管理職員ハラスメント防止研修の実施状況
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(9)キャリア形成支援研修

一定程度の経験を積んだ職員に対し、職業生活を振り返り、今後のキャリア形成を考えさせることなどを通じ、仕事や能力開発への意欲向上を図ること等を目的として、平成30年度からキャリア開発セミナー30を実施している。

令和4年度は、オンラインで2回実施し、本院において50人が受講した。

また、職員のキャリア意識の高まりや民間企業等におけるキャリア支援の進展等を踏まえ、若手職員に対しても、自身のキャリア形成について考え、仕事や能力開発への意欲を向上させる機会を設けることとして、令和4年度は、20歳台職員を対象に、キャリア理論に関する学習やグループ討議を内容としたキャリア支援研修20を2回試行実施し、計52人が受講した。

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