第1編 《人事行政》

【第2部】 魅力ある公務職場の実現を目指して

第1章 公務職場に関する意識調査

第2節 調査結果

5 相関関係の分析

質問項目間の相関係数(2つの項目間の関係の強弱を測る指標)を算出し、相関係数が0.7より大きいものを「強い相関がある」、0.4より大きく0.7以下のものを「中程度の相関がある」とした。質問項目間の相関係数に基づき、領域ごとに相関係数を算出した結果は、表3のとおりである。

表3 領域間の相関係数
表3 領域間の相関係数のCSVファイルはこちら

まず、【職員の人事管理】と【職場の活性】の間に強い相関があることに加え、前者は他の領域との間にも中程度の相関があることが分かる。このことから、職員を任用や給与などの人事管理を通じて適切に処遇することが、職員の勤務意欲を支えることにつながり、さらに、職場の活力や仕事のやりがいなどに関係している可能性があることが確認された。

次に、【上司のマネジメント】と【職場の活性】との間に強い相関があることに加え、前者は他の領域との間にも中程度の相関があることから、上司の役割が非常に重要であることが示唆された。

また、【国民本位の所管行政】と【組織方針の徹底】との間に強い相関があることから、組織方針が徹底されると、どのように自分の業務を進めれば、自分の所属する府省庁が社会や国民に対して貢献・奉仕することにつながるのかという点が明確になるという関係があるのではないかと考えられる。

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