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第1編 《人事行政》

【第1部】 人事行政この1年の主な動き

第4章 人材の確保、育成

3 研修の更なる拡充


人事院は、中立・第三者機関として、研修の公正確保の役割を担っている。その観点から、各府省で行政運営の中核となることが期待される職員等を対象に、各役職段階において、国民全体の奉仕者としての使命感や国民の視点に立って施策を行うための資質・能力の向上、府省を超えて協力して施策を行うための相互の信頼関係の醸成等を目的として、行政研修を実施している。平成25年度は、従来の行政研修に加え、特定のテーマや目的に主眼を置いたコースの研修を以下のとおり実施し、行政研修の更なる充実を図った。

(1)行政研修(課長級)現場訪問コースの本格実施

管理職員が現場への知見を深めることが重要との考えに基づき、平成24年度に試行的に実施した行政研修(課長級)現場訪問コースについて、平成25年度には、東日本大震災の被災地を訪問し、復興施策を考えさせる内容で本格的に実施した。

(2)行政研修(課長補佐級)国際コースの本格実施

国際的な業務に対応できる人材の育成の一環として、将来的に国際的な業務に携わることが見込まれる課長補佐級の職員を対象に、平成24年度に試行的に実施した行政研修(課長補佐級)国際コースについて、平成25年度には、国際社会で通用する交渉能力と伝達能力の向上をより重視し、英語のみで行う科目を増やして本格的に実施した。

(3)行政研修(課長補佐級)女性管理職養成コースの試行

女性の採用・登用の拡大が重要な課題となる中、公務において女性の管理職を増加させるためには、その候補となる女性職員の層を厚くしていくことが必要である。近い将来、本府省の管理職員として行政運営を担いロールモデルとなることが期待される課長補佐級の女性職員を対象に、行政研修(課長補佐級)女性管理職養成コースを試行的に実施した。


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