- ・ 英国:管理職員の支援強化のための人事データ分析能力向上の取組
- ・ デンマーク:職員の全ライフサイクルにわたるシステム活用、勤務状況の可視化、一つのIDに紐付いた情報管理の取組
- ・ 韓国:人材マネジメントへのデジタルの活用、公務人材データベースの取組
英国及びデンマークの政府機関においては、採用・人事異動は、原則として、空席のポストが生じる都度、公務内外に対して公募を行い、職員を任用する仕組みとなっているため、現職の職員が異動する場合、職員自身が公募に応募して選考を経る必要があり、我が国の国家公務員の異動とは異なる仕組みとなっている。しかしながら、両国においては、職員のマネジメントを現場で行う管理職員を支援するためにデータの活用が進められており、我が国の公務組織にとっても参考となる事例としてここで取り上げた。
一方、韓国の政府機関では、幹部職員の一部は公募による採用・異動が行われているが、その他の職員については、基本的に府省ごとに人事担当部局が人事配置を決定する仕組みとなっている。我が国の政府と同様の異動の仕組みを有する外国政府におけるデジタルツールの活用例として紹介する。