第1編 人事行政

第2部 公務組織の人材マネジメントにおけるデータやデジタルの活用の可能性

第4章 公務組織の人材マネジメントにおけるデータやデジタルの活用の可能性

第2節 データやデジタルの活用に当たっての留意点

1 データの活用目的等の特定

公務組織においては、府省ごとに組織構造や人員構成・規模が異なることから、人材マネジメントにおいてデータやデジタルを活用するに当たっては、まず各組織の人事管理の現状、課題、今後の方針等を考慮した具体的な活用領域や目的を特定した上で、システムの導入を含めた、必要なデータを収集・分析する方法等について検討することが重要である。仮に、活用領域や目的が曖昧なままにタレントマネジメントシステム等を導入した場合、後になって機能の追加が必要になったり、逆に不要な機能を備えたために、想定外のコストが発生することがある。また、データの収集・分析に当たって、本来不要な情報まで収集・分析し、情報管理上のリスクや業務量の増大等につながるおそれがある。

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