人事行政を適切に運営していくため、各方面から公務員や公務員制度に対する率直な意見を聴取するとともに、公務に対する理解を得るよう努めている。
これらの意見については、制度改正などを通じ、人事行政の方針の策定や運営面に反映させていくこととしている。
1 公務員問題懇話会
地方の実情を的確に把握するため、札幌市、静岡市及び高松市において、人事行政全般に関する諸問題について、それぞれの地域の各界有識者と人事院幹部が意見交換を行った。
2 企業経営者等との意見交換
中小企業経営者、報道機関の論説委員等を対象に、令和6年4月から5月にわたり全国52都市において、国家公務員給与の決定方法、人事院勧告の意義・役割等を説明するとともに、地域における経営環境、賃金改定の動向及び公務員給与の在り方等に関して率直な意見交換を行った。
3 参与との意見交換
人事行政に関する重要な事項について意見を求めるため、各界の有識者に参与を委嘱し、人事行政施策の工程表の進捗状況などについて意見交換を行った。
4 有識者の職場訪問
ふだん目に触れることの少ない各府省の様々な職種の勤務実態などを目の当たりにすることで、公務員に対する理解を深めてもらうことを目的に、外部有識者の職場訪問を行っている。令和6年度は、本院及び沖縄事務所において、報道機関の論説委員、人事院総裁賞選考委員等の有識者による人事院総裁賞受賞官署、地方法務局、地区税関等への訪問・視察を行った。