第1編 《人事行政》

【第2部】 魅力ある公務職場の実現を目指して

第1章 公務職場に関する意識調査

第2節 調査結果

1 結果の捉え方

5段階評定の回答について、「まったくその通り」、「どちらかといえばその通り」を肯定的な回答、「どちらともいえない」を中立的な回答、「どちらかといえば違う」、「まったく違う」を否定的な回答とするとともに、それぞれについて、順に5点、4点、3点、2点、1点と点数化して、全ての質問項目について点数の平均値を算出した。

結果の捉え方については、「どちらともいえない」という中立的な回答が3点となっているが、協力を得た株式会社日本能率協会総合研究所によれば、類似の質問項目を使用している地方公共団体などにおける過去の調査においては、肯定的な回答が否定的な回答を上回る傾向が見られるとのことであり、平均値が3.5前後となっている項目が中立的な傾向が見られる項目、4.0前後となっている項目が肯定的な傾向が見られる項目、3.0前後となっている項目が否定的な傾向が見られる項目と捉えることができるとのことであった。

本調査における全質問項目の総平均値は3.42、最も高い平均値が4.16、最も低い平均値が2.58となっていることから、本調査結果についても、基本的には上記と同様の捉え方が可能である。

そこで、平均値が上位20位(3.63以上)となっている質問項目は、肯定的な回答割合がおおむね6割以上となっていることから、肯定的な傾向が見られる質問項目と捉えた。また平均値が下位20位(3.19以下)となっている質問項目は、肯定的な回答割合がおおむね4割以下であり、かつ、否定的な回答が2割以上となっていることから、否定的な傾向が見られる質問項目と捉えた。さらに、どちらでもない質問項目を中立的な傾向が見られる質問項目と捉えた上で分析を行った。なお、これらは目安であり、平均値が上記に近似するものについては、やや肯定的な傾向、やや否定的な傾向として扱った。

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