平成31年4月から令和元年6月までの期間に係る贈与等報告書は、令和元年7月16日までに職員から各府省等に対して提出され、そのうち、指定職以上の職員の提出した贈与等報告書については、その写しが令和元年8月15日までに国家公務員倫理審査会に送付されており、審査会ではその審査、分析等を行った。

　その結果、国家公務員倫理法又は国家公務員倫理規程に違反するものはなかった。

　

(1) 本省課長補佐級以上の職員は、事業者等からの贈与等（１件５千円を超えるもの）に関する報告書を提出する義務を負っている。

(2) 提出された報告書のうち、１件２万円を超えるものは、閲覧の対象となる。

(3) 指定職以上の職員（本省の審議官以上の職員など）の報告書の写しは国家公務員倫理審査会に送付される。

　

１．贈与等報告書の提出数 （別添参照）

　　各府省等からの審査会に対する贈与等報告書の写しの送付件数は、1,040件となっている。その内訳は、金銭、物品等の供与関係が23件(2.2%)、飲食の提供等関係が872件(83.9%)、報酬関係が145件(13.9%)となっている。

　

　 (1) 金銭、物品等の供与関係23件のうち主な贈与物は、チケットが7件、書籍が4件、食料品・アルコール飲料が3件、記念品が1件、その他が8件となっている。

　 (2) 飲食の提供等関係872件のうち主な提供者は、財団・社団等が734件（84.2%）、民間企業が35件(4.0%)、外国企業・団体が34件(3.9%)、マスコミが23件(2.6%)、地方公共団体・独立行政法人が13件(1.5%)及び外国政府・国際機関が13件(1.5%)などとなっている。

　　　なお、872件のうち、立食パーティーによるものが748件となっている。

　 (3) 報酬関係145件のうち主なものは、著述が112件（77.2%）、次いで講演が22件（15.2%）、監修・編さんが9件（6.2%）及び討論座談会が1件（0.7%）などとなっている。

　

以　　上