▷▷派遣研修の新規取組◁◁
※ 承子女王殿下の御接見 及び 研修報告会の様子 については、以下の記事をご覧ください。
行政官短期在外研究員制度(リーダー派遣コース)
行政官短期在外研究員制度のコースの一つとして、海外の大学院が実施する短期間のリーダー養成プログラムに本府省課室長級の職員を派遣する「リーダー派遣コース」を令和6年度(2024年度)に新設しました。
▷リーダー派遣コース(海外大学院への課室長級短期派遣)の概要
1.概要
海外の大学院が実施する短期間(1週間程度)のリーダー養成プログラムに、各府省の課室長級職員(原則行(一)8~9級)を派遣し、諸外国の行政機関等で同様の立場に立つ管理職員等と集中的にディスカッション等を行う機会を付与します。
2.目的
管理職層の職員の国際交渉力の強化、高度な判断力やリーダーシップ、マネジメント能力等の向上を図ることを目的としています。
3.選考手続
各府省から推薦のあった職員について、人事院の選抜審査を経た上で、各大学院のプログラムの選考(書類・面接)に合格した者を派遣します。
▷2024年度派遣
▷オックスフォード大学 “Rising Public Leaders Programme”への派遣
令和7年3月30日から4月4日までの6日間の日程で、英国オックスフォード大学ブラバトニック公共政策大学
院が開催する “Rising Public Leaders Programme” に4名の各府省課室長級職員を派遣しました。
<プログラム概要>
開催時期 :令和7年3月30日~4月4日(6日間) ※別途事前課題や事前のオンラインクラス有
カリキュラム:ディスカッション、シミュレーション、実践演習、グループワークなど様々な組み合わせで実施
※テーマは、「個人の誠実さの維持」、「効果的なコミュニケーション」、「意思決定における認知バイアスの低減」等(2024年の場合)
プログラムについて<オックスフォード大学ホームページへ>
Rising Public Leaders Programme | Blavatnik School of Government
▷リーダー派遣コース研究員からの声
・ 知識獲得・体験面では、留学で得た学問的知見をアップデートする機会を得ることができました。また、国際
交渉のシミュレーションや、効果的な発表方法をとおして、自身のプレゼンスを向上させる訓練の機会も得られ
ました。
・ 自分の体験等を発表し、建設的なフィードバックを得る機会が多数設けられていました。このため、バックグ
ラウンド(文化、専門分野等)が異なる聴衆に、資料を使わず口頭で説明する難しさを体感しつつ、自分のコミュ
ニケーションの注意点を把握でき、今後、対外的な発信力を強化していく「よすが」となりました。
・ 国際交渉における決議案の修正協議や、国連機関における危機対応シミュレーション等、行政官同士だからこ
そできるリアリティのある実践的経験を得ることができました。
・ 現在担当しているデジタル経済への対応を含め、今後の業務においては、国内外の様々な関係者との利害調整
を行いながら、難しい判断を重ねていく必要がありますが、今回の研修を通じて得られた、ナラティブを活用し
たより良いコミュニケーションや、適切な判断を行うために有効なスキルや知識については、実際の場面で積極
的に活用していきたいです。
▷承子女王殿下の御接見
2025(令和7)年6月30日(月)午前、高円宮家のご長女である承子女王殿下に御接見を賜りました。
研究員たちからは、リーダー派遣コースの概要や各々がプログラム参加で得られた成果などをご報告申し上げ、英
国についての話も弾み、大変和やかなひとときとなりました。
(御接見の後に研究員たちと(写真))
▷研修報告会の様子
2025(令和7)年6月30日(月)午後には、研究員たちは川本裕子人事院総裁、伊藤かつら人事官、土生栄
二人事官に対して研究報告を行いました。研究員から、研究成果を報告するとともに、リーダー派遣コースが非常
に内容の濃い有意義な時間であったとの感想も述べられました。
(報告会終了後に研究員たちと(写真))
▷参加者の寄稿
前回開催されたこのプログラムに、日本人として初参加した職員の参加報告を人事院月報で紹介しています。
世界を変える、仲間とともに
~ オックスフォード大学Rising Public Leaders Programme 2024 への参加報告~
人事院月報 2024年10月号 No.902
