【仕事のやりがい】の領域は肯定的な評価がなされており、仕事のやりがいは公務職場の魅力となっていることが確認できた。
仕事にやりがいがあることは上記アンケート結果にも表れているが、仕事のやりがいは漠然とした観念であることから、より具体的なイメージをつかむために、この領域に属する質問項目(図9参照)の相関関係を見てみると、相互に中程度以上の相関があった。
このことから、仕事のやりがいとは、「権限委譲」により職員に権限や裁量を与えた上で、職員の業績目標を設定すると、「業績目標の納得感」や「業績目標のチャレンジ性」が生じ、その仕事に取り組むことで「仕事を通じた成長実感」を得られ、それが「今の仕事のやりがいの実感」につながるという関係性として認識されているのではないかと考えられる。
このように、仕事を任され、仕事における挑戦を通じて、自分が成長できるという点は、公務以外の仕事においても魅力となっていると考えられるが、公務職場においても大きな魅力となっており、引き続き、職員に挑戦しがいのある業務を付与し、仕事を通じた成長を促していくことが重要である。