第1編 《人事行政》

【第2部】 魅力ある公務職場の実現を目指して

第3章 調査結果から明らかになった公務職場の課題

第3節 職場の活性の低下とコミュニケーション

【職場の活性】の領域はやや否定的な評価がなされていた。第1章第2節2(5)で述べたように、全般的には職場には明るい雰囲気があり、情報交換や悩みを抱えている職員への声掛けなども行われており、ある程度のコミュニケーションは行われていることが分かった。その一方で、「職場での切磋琢磨」、「職場目標の達成志向」、「職場によるチャレンジ支援」、「職場のチャレンジ志向」、「組織間の連携」については、否定的な傾向が見られたことを踏まえれば、職員間では仕事について他者と積極的に関わるコミュニケーションが十分に行われない結果として、職場での競争や挑戦といった面での活性が低いのではないかと考えられる。

そこで、「業務の効率化」について否定的な傾向が見られることにも着目して、職場におけるコミュニケーションの現状について考察する。

Back to top