第1編 《人事行政》

【第2部】 魅力ある公務職場の実現を目指して

第3章 調査結果から明らかになった公務職場の課題

ここでは、公務職場の課題について考察するために、第1章第2節25及び6を踏まえて、【全体的な意識】の領域との間に関係があり、やや否定的な評価がなされている【職員の人事管理】及び【職場の活性】の領域を取り上げる。

【職員の人事管理】の領域については、多様な質問項目が含まれており、回答結果も区々であることから、同領域の中で、中立的な傾向が見られた質問項目等に着目し、人事管理において改善が見られる課題について考察するとともに(第1節)、否定的な傾向が見られた質問項目に着目し、人事管理における現下の課題として、若手職員の意識と職場における人材育成との関係及び処遇に対する意識について考察する(第2節)。

【職場の活性】の領域については、同領域の中で否定的な傾向が見られた質問項目に着目して、職場コミュニケーションについて考察する(第3節)。

また、この2つの領域が否定的に評価されている共通の背景を探るため、双方の領域に相関のある領域のうち、相対的に評価が低かった【適正な業務負荷】に着目し、特に否定的な傾向が見られた質問項目である「業務量に応じた人員配置」の問題を中心に、業務負荷の影響について考察する(第4節)。

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