- 地域社会との関係
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- 生活設計の必要性
- 生活設計の作成手順
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- 定年がもたらすもの
2 定年後の生活設計
▶ 生活設計の必要性 ▶ 生活設計の作成手順 ▶ 家庭の人間関係 ▶ 地域社会との関係
(4) 地域社会との関係
定年後は、地域社会で過ごす時間が定年前に比べると多くなります。既に地域社会との関係を構築している人もいるとは思いますが、繰り返し転勤をしたり、公務が多忙であったりして、定年後に初めて地域社会を意識することになる人も多く、 「地域社会との関係を作れ」といわれても、どのようにしたらよいのかが分からない人も多いのではないでしょうか。
定年前までは、積極的に取り組まなくても、皆さん自身にとってはあまり影響がなかったと思いますが、定年後も近所付き合いはしたくないという人も含め、定年後に長くを過ごす生活空間として、これまで以上に地域社会と何らかの関わりを持った生活をすることが必要になります。
地域社会では、職歴、経験の異なる高齢者の方々が、町内会活動、趣味やスポーツ等のサークル活動などの多方面で活動し、住みやすい地域づくりの一翼を担っています。公務を通じて得た職場の人間関係が減っていく中で、地域において新たに築かれた人間関係や趣味などを通じた地域社会を超える人間関係は、皆さんの高齢期の生活をより豊かにしてくれるかもしれません。
定年前は、時間などの制約により参加が難しかったボランティア活動などを介し、皆さんが公務で長年培ってきた知識、経験、能力などを地域社会へ還元することもできます。定年後は、家庭に引きこもってしまうのではなく、自分が楽しんで関われる活動などを通じて、積極的に地域社会での互助関係を築いていくことが望まれます。
【全国各地のボランティア窓口】
都道府県・指定都市等におけるボランティア活動については、「地域福祉・ボランティア情報ネットワーク」のホームページ( https://www.zcwvc.net/)から「社会福祉協議会」などの全国各地のボランティア情報をご覧ください。
【無給の公務員】
地域社会や支援を必要としている人々への貢献が期待される公的な制度として、法務省が所管する「保護司(無給の非常勤国家公務員)」や厚生労働省が所管する「民生委員(無給の非常勤地方公務員)」等があります。
ご興味がある方は、それぞれのホームページをご覧ください。
▶【社会的な活動をしていてよかったこと】
令和3年度に内閣府が実施した「高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査」の65歳以上の集計結果によると、社会的な活動に参加して良かったことは、全体では、「生活に充実感がでてきた」(48.8%)、「新しい友人を得ることができた」(39.1%) や、「健康や体力に自信が付いた」(34.6%)、「地域社会に貢献できた」(32.4%)との回答が3割以上となっています。
それに続いて、「お互いに助け合うことができた」(27.6%)、「自分の技術、経験を活かすことができた」(22.5%)が多くなっています。
▶【高齢者が参加している団体等】
高齢者が参加している団体について、令和3年度に内閣府が実施した「高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する意識調査」の65歳以上の集計結果によると、「町内会・自治会」が21.8%と最も多く、約5人に1人が参加しています。
男性は女性に比べて、町内会・自治会や退職者の組織(OB会など)、シルバー人材センターなどの生産・就業組織等への参加率は比較的高くなっていますが、趣味や学習・教養のサークル・団体などへの参加率は比較的低くなっています。
(参考) JICA海外協力隊
JICA海外協力隊は、開発途上国や、中南米地域の日系人社会からの要請に基づき現地の人々と共にその国や地域の課題解決に取り組みます。長期の派遣期間は原則2年間です。帰国後は、日本や世界で協力隊経験を生かした活躍が期待されています。
JICAは、以下3つの目的のもと、これまで世界99か国に5万人以上の隊員を幅広い分野に派遣してきました。
① 開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与
② 異文化社会における相互理解の深化と共生
③ ボランティア経験の社会還元
《応募資格等》
(1)応募資格:20歳から69歳までの日本国籍を持つ方
(2)募集期間:春募集・秋募集の年2回
(3)派遣期間:原則として2年間
(4)選考方法:人物、技術、語学、健康の観点で総合的に審査を行います。
・ 一次選考:書類選考、適性テスト(※ウェブ版)
・ 二次選考:面接(※ウェブ面接)
(5)訓練期間:派遣前に、原則として現地での活動に必須となる語学力、危機管理能力等を身に付けるために、60日~70日間程度の派遣前訓練を受講していただきます。
(6)待遇:現地生活費、住居費(派遣先国から住居の提供がない場合)、往復渡航費、本邦支出対応手当(派遣時点で65歳以上の無給休職または無職の方。訓練中や派遣中に国内で支出が必要な経費等に役立てるための手当)、経験者手当(派遣期間が30日以上シニア案件で派遣される方。有給休職・無給休職・無職の別を問いません。) 協力活動完了金(長期派遣の方で無給休職又は無職の方で、当初の派遣期間を満了した場合)が、支給されます。
JICA海外協力隊への応募の詳細については、JICA海外協力隊ウェブサイトからご確認ください。(https://www.jica.go.jp/volunteer/index.html)
また、公式LINEアカウントに登録いただきますと継続的に情報が得られます。